きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『神様のボート』江國香織 <新潮文庫の100冊> ~母の恋愛、娘の自立

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第30弾 『神様のボート』 著者:江國香織 発行年:2002年 神様のボート posted with ヨメレバ 江國香織 新潮社 2002年07月 楽天ブックス Amazon あらすじ “昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“…

『普通の人々』~家族のつながりってなんだろう

あらすじ “平穏な日常生活を送っていた家族4人の家庭に、長男の事故死、続いて次男の自殺未遂という事件が起こる。この出来事を契機として、愛情と信頼によって固く結ばれていた筈の一家が、激しく揺り動かされ、目に見えない緊張が家の中を支配していく。…

『残穢』小野不由美 <新潮文庫の100冊> ~伝播する「穢れ」が引き起こす怪奇現象

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第29弾 『残穢』 著者:小野不由美 発行年:2015年 残穢 posted with ヨメレバ 小野不由美 新潮社 2015年07月29日 楽天ブックス Amazon あらすじ “この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る…

『くちぶえ番長』重松清 <新潮文庫の100冊> ~小学4年生のクラスに転校してきたマコトとちょっと気の弱いツヨシの友情物語

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第28弾 『くちぶえ番長』 著者:重松清 発行年:2007年 くちぶえ番長 posted with ヨメレバ 重松清 新潮社 2007年07月 楽天ブックス Amazon あらすじ “小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコト…

『山月記』中島敦 ~虎になってしまった李徴に重なる部分を心に抱える人は多いのでは

『山月記』 著者:中島敦 発行年:1942年 李陵/山月記改版 posted with ヨメレバ 中島敦 新潮社 2003年12月 楽天ブックス Amazon あらすじ “詩人をめざしながら、その尊大な性格のために自らの才能を磨くことを怠った李徴は、月に咆哮する虎と化す…。” 出典…

『グランド・イリュージョン』~4人のマジシャンがマジックショーで銀行強盗を行い、FBIに追われるが・・・

あらすじ “マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪…

『ノーマンズランド』誉田哲也 ~姫川玲子シリーズ最新作

『ノーマンズランド』 著者:誉田哲也 発行年:2017年 あらすじ “またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう…

『村上海賊の娘』和田竜 <新潮文庫の100冊> ~村上海賊の当主の娘、景の勇気ある合戦

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第27弾 『村上海賊の娘』 著者:和田竜 発行年:2016年 村上海賊の娘(第1巻) posted with ヨメレバ 和田竜 新潮社 2016年06月28日 楽天ブックス Amazon あらすじ “時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――…

確定申告、さっさと終了。

数日前に、取引している翻訳会社からの支払調書が揃ったので、今日は確定申告の書類作成。 翻訳業は仕入れや仕掛品などがあるわけではないので、面倒な会計処理はない。 強いて言えばパソコンなどの減価償却くらいだけど、弥生会計を使っているので、特に難…

『眺めのいい部屋』~20世紀初めのイギリスの裕福な家庭の生活の雰囲気がよくわかる作品

あらすじ “1907年。名家の娘ルーシー(ヘレナ・ボナム=カーター)は、従姉のシャーロット(マギー・スミス)と一緒にフィレンツェへ。現地に到着してすぐに、宿の部屋からの眺めが良くないとシャーロットが騒ぎ出して困惑するルーシーだが、それを耳にした…

『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』~人を助けたいと願う医学生が患者と触れ合い心を通わせていく物語

あらすじ “自殺未遂の果て、自らの意志で精神科に入院したアダムス。彼はそこで目覚め、医学の道を志す。2年後、ヴァージニア大学の医学部に入学したアダムスは、規則に背いては患者をユーモアで楽しませていた。冷ややかな視線を向ける学部長や同僚を後目に…

『ハドソン川の奇跡』~実際に起きた航空機の不時着に基づいた奇跡的な救出劇

あらすじ “2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエ…

『ミッキーマウスの憂鬱』松岡圭祐 <新潮文庫の100冊> ~ディズニーランドのバックステージを覗くことができる、さらっと読める作品

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第26弾 『ミッキーマウスの憂鬱』 著者:松岡圭祐 発行年:2008年 ミッキーマウスの憂鬱 posted with ヨメレバ 松岡圭祐 新潮社 2008年09月 楽天ブックス Amazon あらすじ “東京ディズニーランドでアルバイトすることになった2…

『砂の女』安部公房 <新潮文庫の100冊> ~昆虫採集に行った先で泊めてもらった民家は砂穴の底にあった

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第25弾 『砂の女』 著者:安部公房 発行年:1981年 砂の女 改版 posted with ヨメレバ 安部公房 新潮社 2003年03月 楽天ブックス Amazon あらすじ “砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められ…

『シェーン』~南北戦争後を描いた“The 西部劇”な映画

あらすじ “南北戦争後のアメリカ西部。横暴な牧場主ライカー(エミール・メイヤー)との対立に苦しむ開拓者のジョー(ヴァン・ヘフリン)とその家族の前に、シェーン(アラン・ラッド)と名乗る流れ者が出現する。一家のもとに身を寄せることになったシェー…

『戦場にかける橋』~日本軍の捕虜となり橋を建設する連合軍兵士たちの物語

あらすじ “タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所では、連合軍捕虜を使って、国境に流れるクワイ河に橋を架ける準備が進められていた。だが、英軍大佐はジュネーヴ協定に反するとして、所長と対立。英軍大佐の気骨に共感した所長は、捕虜の恩赦を…

『楽園のカンヴァス』原田マハ <新潮文庫の100冊> ~アンリ・ルソーの絵画を巡る謎

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第24弾 『楽園のカンヴァス』 著者:原田マハ 発行年:2014年 楽園のカンヴァス posted with ヨメレバ 原田マハ 新潮社 2014年06月27日 楽天ブックス Amazon あらすじ “ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウ…

『E.T.』~40年近く前の作品とは思えない、古さを感じさせない心温まる名作

あらすじ “地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたスティーブン・スピルバーグ監督による大ヒットSFファンタジー。アメリカのとある森に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。人間たちの追跡が迫り、宇宙船は逃げるように飛び去りが、…

『太陽がいっぱい』~アラン・ドロンの出世作

あらすじ “貧しいアメリカ人青年トムは、金持ちの道楽息子フィリップの父親に頼まれ、彼を連れ戻すためナポリにやってきた。金にものを言わせ女遊びに明け暮れるフィリップに怒りと嫉妬を覚えたトムは、フィリップを殺して彼に成りすまそうと計画するが……。”…

『異邦人』カミュ <新潮文庫の100冊> ~「きょう、ママンが死んだ。」で始まるノーベル賞作家の作品

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第23弾 『異邦人』 著者:カミュ 発行年:1963年 異邦人 改版/新潮社/アルベ-ル・カミュ posted with カエレバ Amazon あらすじ “母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して…

『オリジン』ダン・ブラウン ~おなじみラングドン教授シリーズ

『オリジン』 著者:ダン・ブラウン 発行年:2018年 オリジン 上 posted with ヨメレバ ダン・ブラウン/越前 敏弥 KADOKAWA 2018年02月28日 楽天ブックス Amazon あらすじ “ラングドンとともに逃げるアンブラは、スペイン王太子フリアンの婚約者だが、カーシ…

『あのひとは蜘蛛を潰せない』彩瀬まる <新潮文庫の100冊> ~自分に自信がもてない女性が、少しずつ変化していく姿が心につまる

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第22弾 『あのひとは蜘蛛を潰せない』 著者:彩瀬まる 発行年:2015年 あのひとは蜘蛛を潰せない posted with ヨメレバ 彩瀬まる 新潮社 2015年08月28日 楽天ブックス Amazon あらすじ “ドラッグストア店長の梨枝は、28歳にな…

『博士の愛した数式』小川洋子 <新潮文庫の100冊> ~80分しか記憶がもたない博士と家政婦、息子の心の結びつき

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第21弾 『博士の愛した数式』 著者:小川洋子 発行年:2005年 博士の愛した数式 posted with ヨメレバ 小川洋子(小説家) 新潮社 2005年12月 楽天ブックス Amazon あらすじ “[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖…

インフルエンザになって考えるフリーランス翻訳者と体調管理

インフルエンザになって、4日間ほど寝込んでしまった。 予防接種もしていたし、うがい手洗いも気を付けていたつもりだったけれど、15年ぶりくらいのインフルエンザ。 基本的に健康体で、調子が悪くなりそうなときにはとにかく食べて寝て気合で元気になってし…

『フェーム』~スターを夢みる芸術学校の学生たちの熱い思い

あらすじ “ニューヨークのマンハッタンにある芸術学校。ここでは、俳優、ミュージシャン、ダンサーとして成功することを夢見るたくさんの若者たちが、青春の日々を送っていた。夢に向かって奮闘する彼らの姿をドキュメンタリー・タッチで生き生きと描いた青…

『エデンの東』 ~若者のやり場のない鬱屈した気持ちが見ていて痛々しい

あらすじ “1917年、カリフォルニア州の小都市サリナス。ここで農場を営むアダムには2人の息子がいた。兄アーロンが真面目で心優しい性格から父に可愛がられる一方、気むずかしく反抗的な弟キャルは父に疎まれていた。アーロンの美しい婚約者エイブラはそんな…

『変身』フランツ・カフカ <新潮文庫の100冊> ~朝、目を覚ますと自分が巨大な虫になっていたら…

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第20弾 『変身』 著者:フランツ・カフカ 発行年:1915年 あらすじ “ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったの…

『サウンド・オブ・ミュージック』~3時間近くの長さがまったく気にならない、ミュージカルの傑作

あらすじ “1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかっ…

『盗賊会社』星新一 <新潮文庫の100冊> ~星新一のアイデアの豊富さに改めて脱帽

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第19弾 『盗賊会社』 著者:星新一 発行年:1985年 あらすじ “私は盗賊株式会社の社員。泥棒ごっこのオモチャの製造販売の会社ではない。れっきとした、泥棒を営業とする会社だ。そんな仕事があったのかと内心うらやましがる人…

『残るは食欲』阿川佐和子 <新潮文庫の100冊> ~食べることが大好きな人は激しく共感できるエッセイ集

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第18弾 『残るは食欲』 著者:阿川佐和子 発行年:2013年 あらすじ “幼い頃から食べることが好きだった。母手作りの素朴な家庭料理を、家族で囲んだ温かな食卓──。大人になった今は一人で作って一人で食べて「私は天才かっ」と…